「いつのまにか骨折」って何?

  • 2023.02.15

 テレビのCMなどで、「いつのまにか骨折」という言葉を聞かれたことのある方はおられますか?

 でも、骨折したらものすごく痛くなるはずなのに、「いつのまにか」ってどういうこと?って思いますよね。

 脚の付け根(大腿骨近位部)を骨折した場合、例外なく痛みを伴いますが、背骨(椎体)は骨折しても約2/3は無症状と言われており、これを「いつのまにか骨折」と呼ぶのです。

 背骨が折れていても症状がなかったら気付きようがないですよね。しかも、背骨に「いつのまにか骨折」があれば、骨密度が正常であっても「骨粗鬆症」の診断になり、治療が必要となります。

 「いつのまにか骨折」の発見のためには、背骨のレントゲン撮影が不可欠です。当院では、市立長浜病院や長浜赤十字病院などと連携し、骨密度測定の際には必ず背骨のレントゲン撮影を依頼し、骨粗鬆症の早期発見・早期治療に努めています。