「痛風」って足の親指の付け根だけ?

  • 2023.02.15

 皆さん、「痛風」という病気を聞かれたことがあると思います。「尿酸」の値が高い状態(高尿酸血症)が持続すると、尿酸の結晶が関節にくっついて、関節に炎症(痛風発作)を起こします。

 症状が出やすい代表的な部位は、足の親指の付け根(MTP関節)なのですが、アキレス腱や足の甲、手指や手首など他の部位に症状が出ることもあります。痛風発作は通常1~2週間で治まるのですが、その原因となる高尿酸血症を放っておくと、痛風発作を繰り返し、結果的に関節炎が持続・慢性化することがあります。

指の付け根や手の甲が腫れています

 そのような場合、関節リウマチと見分けることが極めて困難なことがあるため、我々リウマチ医は痛風の知識もきちんと持っておく必要があります。リウマチ医は、身近な病気である痛風だって診るんですよ。