手根管(しゅこんかん)症候群って?

  • 2023.02.17

 手根管(しゅこんかん)症候群って聞かれたことありますか?「手根管」は手首にあるのですが、骨や靭帯(じんたい)に囲まれたトンネルの中を、神経(正中神経)や手の指を曲げる筋肉(浅指屈筋・深指屈筋)の腱が通っています。

 関節リウマチでは、浅指屈筋や深指屈筋の腱の鞘(さや)に炎症(=腱鞘炎:けんしょうえん)を起こし、正中神経を圧迫する結果、手の指(親指・人差し指・中指・薬指の親指側)のしびれが生じることがあります。これが、手根管症候群と呼ばれるものです。

腱(灰色)の周りが鞘(黒色)です。腱の鞘に炎症(オレンジ色)、つまり腱鞘炎があります。

 手根管症候群を起こす原因にはいろいろあります。その一つに関節リウマチがありますので、もし手根管症候群と診断された場合には、リウマチ専門医に相談してくださいね。