エコーとレントゲン、どう違う?

  • 2023.02.17

 関節リウマチ診療において、エコーとレントゲンはそれぞれ重要な役割を担っています。

 ところで、それぞれ何を見ているの?と皆さん疑問に思われるでしょう。

 関節リウマチは、関節に炎症を起こします。不適切かもしれませんが、炎症はしばしば「火事」に例えられます。

 ここからは例え話です・・・木が燃えている状況をレントゲンで撮影すると、炎は写らず木だけが写ります。同じ状況をエコーで見ると、炎も木も写ります。消火のために水をかけるべきかどうかを判断するには、どちらが適切でしょうか?もちろん、炎が写るエコーですよね。

 炎は炎症を表しているわけですから、消火のための水は、治療薬を表現しています。水をかけるべきかどうか、リウマチの治療を強化すべきかどうかを判断するためには、レントゲンではなく、エコーがより重要な役割を担うのです。

 私のリウマチ患者さんでは、ほぼ毎回関節エコーを行い、治療強化の必要性や治療効果の判定を行っています。