年末スタッフ向けプレゼンテーション
- 2023.12.29
クリニックは一昨日が年内最終日でしたが、毎週木曜日は外勤先での診療がありますので、昨日が仕事納めとなりました。
現在当院に通院中の抗CCP抗体陽性関節リウマチ(RA)患者数は、172名です。抗CCP抗体の陽性率を70%として計算すると、現在当院に通院中のRA患者数は約245名と推算されます。数年以内に500名を超えるRA患者さんを診るというのが一つの目標ですが、数だけを求めても提供する診療の質が伴わないと意味がありません。
これから当院が目指すべき方向性を再確認し、スタッフ全員と共有することを目的に、一昨日の外来終了後にスタッフ向けのプレゼンテーションを行いました。
その内容を羅列しますと・・・ホームページに掲載されている当院の理念には「より質の高い」医療を提供するとある。より質の高い医療を提供できれば、現在通院中の患者さんの満足度は上がり、新規の患者さんも自ずと増える。よって、我々は提供する医療の質に拘ることが重要である。
では、医師・看護師・受付のそれぞれの立場で、「より質の高い」医療とは具体的に何を指すのか?それを考える上で重要なのは、組織における個々の強み・長所を自ら知ることである。これは決して人から指摘されて気付くものではなく、自ら気付き理解することが大事であり、そしてこの長所を極めることが、組織としての成長に繋がる。
医師の立場で言えば、周りの病院やクリニックと同じことをしていては当院が患者さんに選ばれることはない。基本的に月1回こまめに患者さんを診ることにより、患者さんの病状の変化に早く気付き対応することができる。また、再診の患者さんであれば、10~15分ぐらいの診察時間を設けることにより、じっくり診ることができる。また、関節エコーを有効に活用することにより、関節の炎症を正確に把握し、その結果に基づき薬剤の調整をこまめに行うことができる。このような他院との差別化が、当院のアイデンティティである。
スタッフ各々が常にレベルを高めようとする意識を持ち続けることができれば、「田舎であっても都会と遜色のないレベルのリウマチ診療を提供する」という私の開業の原点を実現することができる。
最後に、スタッフとの関係や患者さんとの関係は築き上げていくもの、これは夫婦関係とも同じであり、お互いがお互いを理解しようとする心を持ち続けることが大事である。
・・・・・院内スタッフ向けプレゼンテーションは大方このようなものでした。私も人間ですから誤ることは多々ありますが、一組織のリーダーとして成長し続けるよう来年も頑張ります。