折り紙という発想

  • 2024.05.20

 本日も、全身性エリテマトーデス(SLE)の講演を21時まで聴講しました。SLEにつきましては、先日もブログにあげましたが、いかに免疫抑制剤を使いこなしてグルココルチコイドの減量を進めるのかが大変重要な課題です。

 ところで、2日前のブログにスタッフが折り紙を載せています。皆さん読まれましたか?

 折り紙作品は、いつ頃から始まったのか私の記憶は定かではありませんが、すでに1年前の初夏にはカエルの作品が院内にあったような気がします。その後も季節毎の作品を、スタッフが診療の合間をぬって地道に制作してくれています。

 これらは決して私の指示によるものではありません。私は常々スタッフに、「面白いことをしよう!」と話しています。これは決して遊んでいるということではなく、遊び心が患者さんの幸せに繋がると考えるからです。受付は受付業務だけをやっていればいいという発想はありません。そのような機械的で無味乾燥なことでは、仕事に面白みは生まれないでしょう。

 受付スタッフによる診察業務見学は、2年前の開業当初から現在も続けています。これは、実際の診療を目の当たりにすることにより、私自身がどのような思いをもって診療に臨んでいるのか、また患者さんが診察室でどのような気持ちや表情でいるのかを、他人事ではなくリウマチ科みやもとの一員として共有して欲しいからです。そこから、患者さんの幸せとはどのようなものなのか、自分自身がどのように働けばよいのか能動的に考える癖がつき、新たな仕事への取組みというものが生まれると思っています。

 スタッフの折り紙作品はその結果の一つでしょう。このようなクリニックは日本のどこを探してもなかなか見つからないでしょう。このクリニックは今のスタッフに支えられているのです。