私がスタッフに求める能力

  • 2025.01.19

 前回のブログでは、当院スタッフの「飛車」と「角」の話をしました。本日はその続きをしましょう。

 私がスタッフに求める能力には大きく2つあります。1つ目は、「私の指示・命令を速やかに実行し、その結果を建設的に私へレスポンス、フィードバックすること」です。

 「指示出し」・・・過去の自分に対する批評(2024.10.09)でも書きましたが、トップにおいて大事なことは、自らの指示・命令をいかに速く修正し正しい意思決定に持っていくかということです。多くの場合、最初の指示・命令が正しいということはありません。

 指示・命令の実行に時間がかかったり実行されないと、修正に時間がかかるまたは修正できないという事態に陥るため、誤った意思決定のままズルズルといってしまう恐れがあります。また、そのレスポンスが単なる自己利益を重視した不平や不満ではなく、クリニックのためにどうすればより良いものとなるのかという建設的なフィードバックがなされることが重要です。

 これは軍隊的ということではありません。指示・命令を実行することはできても、正しくフィードバックするためには、トップに忖度しない自身の意思をスタッフがしっかり持っていなければなりません。単なるイエスマンであれば、指示・命令が正しく修正されず、やはり誤った意思決定のままズルズルといってしまう恐れがあります。あくまで「クリニックのために」より良い選択肢が何かを自ら考え、正しくトップへ伝える能力が必要なのです。その前提として「クリニックのために自分がどう働くべきか」このマインドを持っていなければなりません。

 「指示・命令」→「実行・フィードバック」→「指示・命令の修正」→「再実行・フィードバック」→「指示・命令の再々修正」・・・このキャッチボールを私とスタッフがスムーズかつ迅速・正確に行うことが正しい意思決定につながるわけです。

 もう一つ大事な能力は、トップからのオープン・クエスチョン(まだ当院と出会えていない患者さんを幸せにする方法は何か?など)に対して、「フリーの解答用紙をクリエイティブに埋めることのできる能力」です。1つ目の能力とは異なり、指示・命令の実行という過程が存在しません。「クリニックのために」自らの想像力を働かして、「どうなってほしい」という他力ではなく、「自分がどう動くか?」という具体的な自力を解答できる能力があるかどうかです。私はクリニックの現在・未来を他人事のように話すスタッフは不要と考えています。

 当院スタッフの「飛車」「角」改め「龍王」「龍馬」にはこの2つの能力を兼ね備えています。

 2人のおかけで、私は院内マネジメントに時間と労力を削がれることがなくなります。私は本来トップとしてやるべきこと考えるべきことに注力できるのです。月次決算をもとにした正しい経営戦略、今後の数ヶ月、1年、3年、5年、10年、20年後のクリニックの明確なビジョン・・・・・

 立春よりも前に、私の心にはすでに春が訪れています。

敦賀の「日本海さかな街」静岡県川根のほうじ茶で淹れたての”アフォガート”です。シャレオツですねぇ