経営者の生き方
- 2025.02.27
チャレンジする前から成功する、お金になると分かっているからそれをするというのは仕事ではない。成功するかどうかやってみないと分からない、利益が出るかどうかも分からない、しかしそれでも「使命感」としてチャレンジするというのが仕事というものである。目に見えないものに対して、自分を信じて頑張れるかどうかである。
以前のブログで何度も書いているように、私の目標は「リウマチ患者さん1000人を診る」である。当院はあと1ヶ月で開院3年が経過する。現在当院に通院中の関節リウマチ(RA)患者さんは約330名であり、目標はまだまだ遠い。そもそも、この目標は他人に設定されたものではない。自分で勝手に設定したものである。仮にこの目標を達成できなかったとしても、周りにRA患者さんを診てくれる医療機関があるのであれば、この目標そのものに果たして意味があるのか?と言う人もいるであろう。
しかし、この目標に責任のない他人の言動に耳を貸す必要は全くない。この目標の真の意味というのは、それを達成した時ではなく、「私が医師を引退し、私の患者さんを他の医師に引き継いだ時」に分かるのであり、その時に患者さんに生じた感情(プラスかマイナスかそれは分からないし、一次元ではなく多次元の感情をワンフレーズで表現することは極めて難しいが)が、私の「真価」なのである。
・自分を信じ抜くこと(仮に自分以外の全ての人間が反対・否定したとしても)
・量、質ともに正しい努力をすること(量はこなして当然、より大事なのは質であり、良質な努力をするためには頭をフル回転させて知恵を搾り出さないといけない)
・そうすれば必ず阿弥陀如来様が導いて下さると一心に念ずる(専修念仏)こと(私は中高6年間をカトリックの学校で学んだが、宮本家は浄土宗である。ちなみに、「南無阿弥陀仏」の「南無」は「帰依する」という意味である。)
・そして何よりも、それ以上に最も大事なことは、自分を信じてくれる人を大事にすること、日々の感謝を忘れないことである。
これらは人として経営者として生きる上で、私は常に心に留めておくべきことだと思っている。