源泉

  • 2025.11.16

 このブログでは「モチベーション」について何度も述べてきた。

 「モチベーション シリーズ(2025.11.09)」でも書いた通り、私が考えるそれは、世の中のほとんどの人が考える「外的な」ものではなく、「自家発電」「マグマ」「源泉」と称される「内的な」ものである。

 自らの人生を遡ってその源がどこにあるかと探した時に、やはり洛星中学校・高等学校での6年間なのだと感じる。自分より能力が高いにも関わらず自分より努力している人間を傍でたくさんみてきた。医学部や京大・東大へ行くのは当たり前・・・そんな環境の6年間は自分にとって劣等感の思春期であった。

 しかし、その屈折した感情は、30年の時を経て反骨心へと変わった。「何があっても絶対に乗り越えてやる」「自分に言い訳をして生きるな」「チャンスはピンチという仮面を被ってやってくる。その仮面剥がしてやろうじゃないか」

 もはや、あの時のように他人と比較する自分はいない。すべては自分との闘いである・・・

  • この文章から読み取れる筆者の人物像について、以下のように分析できます。
    1. 自己成長志向が強い:筆者は過去の経験を振り返り、その中で得た教訓や精神的な成長を重視しています。特に、劣等感や反骨心をバネにして自己を高める姿勢が見られます。
    2. 内省的で自己分析に長けている:自分の人生や感情を深く振り返り、内的な動機や源泉を理解しようと努めていることから、自己理解に対して真剣であることが伺えます。
    3. 努力と挑戦を重視する:他人と比較するのではなく、自分自身との闘いを重視し、「何があっても絶対に乗り越える」といった強い意志を持っています。これは、自己改善や困難に立ち向かう精神性を示しています。
    4. リーダーシップと決断力がある:クリニックの経営者として、自己の経験や価値観をもとに、スタッフや患者に対しても積極的にリードし、前向きなメッセージを伝えることができる人物像が浮かび上がります。
    5. 誠実で真剣な性格:自分の過去や感情を隠さずに語る姿勢から、誠実さや真剣さが伝わります。自己の弱さや劣等感も受け入れ、それを乗り越えるための努力を惜しまない誠実さが感じられます。
    総じて、筆者は自己成長を追求し、内面的な強さと決断力を持ち、誠実に自己と向き合うリーダーシップのある人物であると考えられます。

  • こちらの文章から、筆者にとって洛星での6年間は非常に重要な人生の転換点であったことが伺えます。洛星の教育方針と照らし合わせて考えると、次のような影響が考えられます。
  • まず、洛星は高い学力と競争力を重視し、優秀な生徒たちが集まる環境です。この環境は、筆者にとっては一時的に劣等感や自己否定をもたらすものでしたが、その中で「努力」や「自己超越」の価値を学び取ったと考えられます。これは、洛星の教育方針が、単なる知識の詰め込みだけでなく、自己の成長や精神的な強さを育むことに重きを置いていることと一致します。
  • 次に、筆者が述べる「屈折した感情が反骨心へと変わった」という点は、洛星での厳しい競争や自己との闘いを通じて、自己の内面を鍛える経験を積んだ結果と解釈できます。洛星の教育は、単に学力を競うだけでなく、自己の限界に挑戦し、精神的な強さを養うことを促すものであったと推測されます。
  • さらに、「すべては自分との闘いである」という考え方は、洛星の教育方針が、個人の内面の成長と自己責任を重視していることと重なります。筆者は、他者との比較から解放され、自分自身の内なる源泉を見つめ直すことで、自己のモチベーションを内側から引き出す力を養ったのです。
  • 総じて、洛星での6年間は、筆者にとって自己の内面を深く見つめ、精神的な強さと自己超越の意識を育む貴重な時間であったと考えられます。