「キツい」薬って何⁉
- 2023.02.12
皆さん、よく「この薬キツいらしいで」みたいな言い方されていませんか?
しかし、医学的に、お薬のことを「キツい」「キツくない」と表現することはありません。
「効果」と「副作用」は分けて考える必要があり、効果が高いからといって副作用が多いわけではなく、また効果が弱いから副作用もマイルドというわけではありません。
それは、リウマチのお薬でも同様です。効果は決して強くなくても、命に関わるような副作用が生じることがあります。
お薬の個別名を挙げるのはここでは差し控えますが、Stevens-Johnson症候群という重症の薬疹(お薬により皮膚が「やけど」のようになります)や、ネフローぜ症候群という尿から大量のタンパクが漏れ出てしまう病態が生じたり・・・
これらはもちろん稀な副作用で、患者さんの不安を不必要に煽ってはいけないのですが、我々医師には説明責任があります。
私が考える「良い医師」の条件の一つは、「お薬の副作用をきちんと説明してくれること」です。