白衣・・・権威の象徴

  • 2022.06.18

「この隧道の中の汽車と、この田舎者の小娘と、そうして又この平凡な記事に埋っている夕刊と、―――これが象徴でなくて何であろう。不可解な、下等な、退屈な人生の象徴でなくて何であろう」(蜜柑:芥川龍之介) 「医師が白衣を着る」―――医師になってから、というよりも医学生の頃から、あまりに当然すぎて疑う余地もなかったことである。しかし、開業してから「なぜ医師は白衣を着るのか?」という疑問が頭を擡げるようになった。自分にとっての答えを探してみたが、適当なものは見つからなかった。結論は、医師に...

我は闘鶏・・未だ木鶏足りえず

  • 2022.06.18

診察中のわが心に沸き上がるあるいは忍び寄る感情の多くは「怒」である。それをコントロールするためには多くのエネルギーを必要とするが、「凪」は決して訪れない。負の感情は判断を鈍らせ、自らの周囲にも好からぬ影響を及ぼす。そのような自分に失望し愕然とする。大横綱である双葉山が目指した木鶏の境地とはいかなるものか。それは未だ私には見えない。(主) ...

7/14講演会(医療従事者向け)

  • 2022.06.14

今回のテーマは、メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)です。MTX-LPDでは節外性病変が約半数を占め、リンパ節腫脹以外に肺・口腔内・皮膚・中枢神経などに多彩な病変をきたします。 MTXを使用中に、関節リウマチの病勢が落ち着いているにも関わらず炎症反応上昇を認める場合には、MTX-LPDも鑑別の一つに挙げる必要があります。 リウマチ診療における重要なリスクマネジメントの一つです。しっかりと勉強したいと思います。(主) f63e4d07fb7342ace0e6b...

伍人の嫁

  • 2022.06.13

当クリニックには5人のスタッフがいる。開院してから2ヶ月半が経過するが、常に高い当事者意識を持って仕事をしてくれている。決して他人事のように物事を曖昧に済まそうとすることはなく、自らの頭で熟考し、患者さんのためにより良いことだと自ら判断したことは、自然と実行に移してくれている。これらは私へ事後報告されることも多いが、決して私の批判の的となるケースはなく、建設的で称賛・感嘆に値するものばかりである。指示待ちのスタッフなど誰一人としていない。職種を超えて患者さんのために自分ができることは何かという...

我が相棒・・・Aplio 300

  • 2022.06.11

本日は第2土曜日のためクリニックは休診日です。昨日の疲労が残る中、講演会のスライド作成に追われております。スライドを作成しながら思ったこと・・・それは購入した関節エコーの機器「Aplio 300」の画質が素晴らしいということ。 振り返れば昨年末、半導体入手困難の煽りを受けて、開院日の4/1に関節エコーの納入が間に合わないという危機がありました。実に困難な状況の中、Canonさんが各方面に奔走し調整してくださった結果、開院日に無事間に合うことができたのです。誠に感謝しかありません。 ...

「滋賀夕刊」に掲載されました。

  • 2022.06.10

滋賀夕刊に掲載された本日は、朝からたくさんのお問い合わせをいただきました。たまたま今日はスタッフの休みが重なり、普段の半分の人数で てんやわんやになりましたが、地域の皆さまに少しでも“リウマチ”を啓発できたかなと嬉しく思っております。(ペンネーム 泪) ...

7/3講演会(医療従事者向け)

  • 2022.06.07

今回はメディカルスタッフ向けの会です。テーマは妊娠・出産です。 関節リウマチ診療におけるアンカードラッグであるメトトレキサートは妊娠中・授乳中投与することができません。一方で、関節リウマチの疾患活動性が高いと妊娠しにくいと言われており、抗リウマチ薬を使いこなすことが重要になります。 患者さんの精神心理的なサポートをする上で、看護師さんの果たす役割は非常に大きいものでしょう。しっかりと勉強させていただきます。(主) 406a25474276dc91148e477f9ec2934...

ようやく番傘の出番が!

  • 2022.06.06

今日は朝から雨雨雨。どんより曇り空の下、真っ赤な番傘でお出迎えしました。番傘もようやくの出番に喜んでおります!次の雨の日までしばしお待ちを。(ペンネーム キャッツアイ) 後ろにピース 乗り降りする時が困りますよね まっ!まさか?先生もお出迎え!? ...

6/30講演会(医療従事者向け)

  • 2022.06.05

6/30に医療従事者向け講演会があります。今回のテーマは足です。 靴と靴下を脱いでもら必要がありますので、足の診察は疎かになりがちですが、関節リウマチでは、関節滑膜炎、伸筋腱・屈筋腱の腱鞘滑膜炎、滑液包炎、アキレス腱炎など多彩な病変が見られます。関節エコーを使うとこれらを可視化できるので、患者さんへの説明にも大きく役立ちます。 私の希望により、今回は中・後足部に視点を置くというややマニアックなテーマですが、奈良県立医科大学の原良太先生をお招きして、有意義な学びの会にしたいと思います...