経営者にとっての「喜び」「幸せ」とは
- 2025.03.01
昨年11月にモチベーションについて書いた。患者さんの幸せのために: 「モチベーション」(2024.11.09)、関ヶ原の戦い ~400年を経て~(2024.11.10)
モチベーションとは、人から与えられるものではなく、自らの心の中にしかない。絶えることなく滾々と湧き上がる源泉のように・・・・それは他人による加熱という工程を経る必要はなく、自ずと熱を持ち続け決して冷めないものである。
仕事とプライベートの「オン」「オフ」と一般的に言われるが、経営者にとって「オフ」というものは存在しない。仮に旅行に行ったとしても、頭は常に仕事のことを考えている。逆にそうでない経営者は、経営者ではないと私は思っている。何故なら、経営者にとって医院なり会社の経営は、自らの「命」そのものであり、頭が自ずと常に仕事について考えるというのは当然過ぎることだからである。
「オフ」のない人生なんて楽しくないと思われる方は多いかもしれない。しかし、私は別に不幸ではない。経営つまり自らの命について考えることが不幸なわけがない。
そして、経営者にとっての「喜び」「幸せ」とは、世間一般の「美味しかったね」「楽しかったね」というものではなく、なかなか結果が出なかったとしても、試行錯誤を繰り返しながら数々の苦難を乗り越え、最終的に「目標を達成し組織が良い方向に向かった時」を指すのである。私にとってこれに勝る「喜び」「幸せ」は存在しないし、不撓不屈の精神(貴乃花が好きなのでブログに何度も登場するワードです)で七転び八起き(最終的に転倒した回数より起き上がった回数が上回ればよいのです。松下幸之助の「こけたら立ちなはれ」です)で組織が成長し、社会に貢献できることが至福の喜びなのである。したがって、世間一般のそれと次元が全く異なるわけなので、自然と私は「喜び」「幸せ」の価値観が異なる人たちと交わることはない。
私にとっての「喜び」「幸せ」は、この週末に訪れるものではなく、年月を経た苦労の上に訪れるものである。そしてその苦労は、私にとって特別なものではなく、ありふれた日常に過ぎない。