インスタ 2026.08.06

  • 2026.08.06

💞💞リウマチ科みやもとです💞💞

関節リウマチ(RA)患者さんでは、しばしば貧血を認めます。貧血は「ヘモグロビン(Hb)」の値で判断します。

貧血というと、皆さんすぐに「鉄分が足りていない」と思われるかもしれません。

貧血の最も多い原因は「鉄欠乏性貧血」ですが、RA患者さんにみられる貧血の主たる原因は「慢性炎症に伴う貧血(ACD)」です(もちろん、貧血を呈するRA患者さんでも、ACDの要素はほとんどなく鉄欠乏がメインの方もおられますし、メトトレキサートなどの薬剤によっても貧血は生じます)

両者の鑑別には体内の貯蔵鉄の量を反映する「フェリチン」の測定が有用(両者が合併している場合には判断が難しいこともありますが)です。鉄欠乏性貧血ではフェリチンは低下しますが、ACDではフェリチンが上昇します。

ACDでは鉄が不足しているのではなく、鉄をうまく利用できないがゆえに貧血となるため、鉄分を補っても貧血改善に効果はなく、度が過ぎると鉄過剰により「ヘモクロマトーシス」という状態になることがあります。

貧血というだけで鉄分の入ったサプリメントを摂っている方がおられるのなら、①貧血の原因は本当に鉄欠乏なのか?②鉄欠乏ならその原因は何なのか?をしっかり探ることが重要です。RAの慢性炎症による貧血であるのなら、RAの治療を見直すことにより貧血の改善が期待できます。