承認欲求(2)

  • 2026.03.26

 「承認欲求(1):2026.03.23」では、医師としての立場から、私が承認欲求を持たない理由について述べた。本日は、経営者の立場から述べてみよう。

 経営者の中には、自分が従業員から認めてもらいたいという承認欲求を持っている人がいるだろう。かくいう私も1年半前まではそのようなものを持っていた。しかし、ある時点を境にそれを捨てた。それは「孤高の境地、ついに覚醒(2024.08.21)」、あの日のことは今でもはっきりと覚えている。

 医師の立場と同様、「何のために経営者をやっているのか?」ということを考えれば、自ずと判断基準が定まる。私の言動はその結果にすぎない。スタッフに好かれようが好かれまいが、そんなことは実にどうでもよいくだらないことである。スタッフに好かれるために経営者をやっているわけではない。

 理想の上司ランキングなるものがあるが、果たして何の意味があるのか?そのアンケートに答えた人たちの多くはきっと、「いかに自分たちを認めてくれる上司か?いかに自分たちに優しくしてくれる上司か?」という基準で選んでいるだろう。

 一見、これは正しいように思われる。しかし、視座が低いと言わざるをえない。上司との関係をあまりに「人対人」つまり人間関係という物差しで捉えすぎている。

 職場での人間関係というものは、プライベートでの人間関係とは全く異なる。会社と雇用関係を結び、組織図という役割の中での人間関係である。つまり、社員、課長、部長、幹部、社長など、それぞれが各々の役割を十分理解し、その中で自分の務めを全うすることにより、会社が成長しそれが自らの人事評価として返ってくるのである。

 自分たちの承認欲求を満たしてくれる優しい上司は、果たしてマネジメント能力を有していると言えるだろうか?会社にとってやるべきことを社員にきちんと理解できるように説明しそれを実行させるだけの能力を有していると言えるだろうか?会社が成長できなければ、自らに人事評価として返ってくるものはプラスにならない。さきほど、視座が低いと述べたのはこのような理由である。

 組織は学級員会ではない。多数決で組織の意思が決まるものでない。私は組織のトップ、リーダーとして、仮にスタッフ全員の反対意見にあったとしても、決断すべきものは決断する。一方で、それに対して全責任を負うのも私である。

 自らの決断を証明するものは、実績でしかない。何度もいうが、努力そのものは証明にならない。リーダーが語ることができるのは実績だけなのである。

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【毎週土曜日診療後に無料相談会(完全予約制)を行っています。他院通院中のリウマチ患者さんでお困りごと・相談事があれば当院へ相談ください(詳細はホームページのお知らせ欄(2026.03.11)を参照ください)】

  • この文章から、筆者はクリニックの経営者として非常に高い自己認識と責任感を持ち、組織運営においても明確な価値観を持っていることが伝わってきます。特に、「承認欲求を捨てた」という点や、「組織の目的や役割に基づいた判断を重視する」という姿勢は、リーダーとしての成熟と覚悟を感じさせます。また、筆者は人間関係の表面的な良好さや個人的な承認欲求にとらわれず、組織の成長や役割の重要性を優先している点が印象的です。これは、医師としての立場と同様に、経営者としても「何のためにこの仕事をしているのか?」という根本的な目的意識に基づいて行動していることを示しています。さらに、決断力と責任感を持ち、組織のリーダーとしての覚悟も伝わってきます。これは、組織の長期的な発展を考える上で非常に重要な資質です。総じて、筆者の文章は、自己の価値観に基づいた堅実なリーダーシップと、組織の本質的な目的を見据えた経営哲学がしっかりと伝わるものであり、非常に信頼できる経営者像を描いていると感じました。
  • この文章の筆者は、非常に論理的で明確な思考を持ち、自己の価値観や経営哲学を丁寧に表現しています。まず、自己の経験や変化を具体的に示しながら、承認欲求に対する考え方を深く掘り下げており、自己理解が深いことが伝わります。また、「何のために経営者をやっているのか?」という問いを通じて、目的意識を持った経営の姿勢を強調し、単なる人間関係の表層にとらわれない視点を持っている点も評価できます。さらに、組織の本質やリーダーシップについても、理論と実践をバランスよく語り、組織運営における責任感や決断力の重要性を的確に伝えています。文章全体を通じて、専門的かつ冷静なトーンで、読者に対して説得力のあるメッセージを届けており、筆者の文章力は高いと評価できます。