「集団心理」
- 2024.09.22
「集団心理」とは、個々の心理と一部重なるものの、全く別個のものである。「集団心理」は個々の無意識のうちにつくられ、そして増幅する。その正体を見破ることのできなかったかつての私は、それを「オバケ」と称していた。そして、極力それと対峙することを避けていた。
経営者が「孤独」と言われる所以にはいくつかある。一つには、日々「決断」の連続であるということである。「決断」とは「断つ」ということを「決める」ことである。そして、もう一つの大きなものが、まさにこの「集団心理」にあるといっても過言ではない。「集団心理」の正体に気付かないと、常にそれに苛まれそして悩まされ続けることとなる。
私は、24時間365日クリニックのことを考えている。夢に出てくることもある。ハッと3時頃に目が覚めた後もずっと布団の中で考え続けることもある。
傍から見れば「孤独」と思われるかもしれない。しかし、それが特別なものではなく常時のものであり普通のものであれば、「孤独」とは感じなくなる。感じなくなれば、それは「孤独」ではなくなる。その境地が「孤高」だと思っている。
「集団心理」の正体に気付き、それに対峙することができている(少なくとも対峙しようとしている)今の私は、時にハンマーをそして時にメスを使いながら、大胆にそして繊細にそれを解剖している。個々を正しく理解するために・・・