浄土からの手紙

  • 2024.01.27

 皆さんは身近で亡くなった方からのメッセージというものを経験したことがありますか?実際のところは、亡き人からメッセージなどくるわけがないので、穢土にいる受け手がどう感じたのかということです。  亡き父の胃癌が判明したのは2008年の秋でした。そして、それはすでの手術不能の状態でした。  医師7年目であった長男の私は、開業して25年経つ宮本診療所を継がないという選択をしました。その時の父の胸の内は、いかほどのものであったでしょうか?それは、その時と死の直前とでは異なるものであったかも...

休診日翌日の雪かき

  • 2024.01.26

 長浜市では、一昨日から昨日にかけて雪が降りました。昨日木曜日は休診日なのですが、私は他院での外来診療があるため雪かきができず・・・本日朝6時半から雪かきを開始しました。  渇水状態の現在の琵琶湖にとっては恵みの雪ですが・・・スタッフ全員がまだ若いので何とかなるものの、10年後には体力も落ちてくるわけで・・・雪かきが徐々に大変になってきますね。  あともう少しで「大寒」→「立春」です。春が待ち遠しいですね。 ...

試験勉強の意義

  • 2024.01.22

 本日2回目の投稿です。『SAKE DIPLOMA』の過去問を解いてみました。日本酒検定の試験勉強で培ってきた知識ですんなりと解ける問題も中にはあるのですが、なかなか難しいですね・・・しかし、難しいものに出くわすと本能的に燃えてくる性格でして、めちゃめちゃストレスを感じるのに、勉強する手が止まりません。絶対合格したるって思いますね。  チャレンジしない、土俵に上がらないというのは、自分の中の何かが許してくれないのでしょうね。我がクリニックにも、そして我が身にも、予期せぬ困難が降りかかるこ...

日本酒検定2級に合格しました。

  • 2024.01.22

 昨年12/24に日本酒検定3級に合格してから4週間・・・本日は第4月曜日で休診日のため、京都まで日本酒検定2級を受験してきました。正答率75%以上が合格ラインですが、98%で合格でした。今年3月には準1級、それに合格すれば9月の1級の受験資格が得られます。  さて今後ですが・・・日本ソムリエ協会(J.S.A)の『SAKE DIPLOMA(酒ディプロマ)認定試験』を受けようかと思っています。1次試験が4択問題、2次試験が論述試験とテイスティングになります。2017年度から新設され...

当院のスタッフ力

  • 2024.01.18

 診療の最終責任はすべて医師にあります。しかし、診療に対して、スタッフが他人事ではなくどれだけ自分の事として関われるかによって、その質は大きく変わります。  関節リウマチ(RA)の患者さんもこのブログを読んでくださっていると思いますが、皆さんが通院されている病院やクリニックでは、スタッフがどれだけ関わってくれているでしょうか?もしかすると、事務的な対応に終始されていたりしませんか?  当院では先日このようなことがありました・・・RAで通院中の方です。エコーで確認しても高度の関節炎が...

日本酒検定の勉強を通じて感じること

  • 2024.01.14

 昨年12/24に日本酒検定3級に合格しましたが、1/22(第4月曜日のため当院休診日です)に2級の試験を受ける予定です。合格すれば、3月に準1級を受けようと思っています。  日本酒の試験というと、銘柄に関する設問やテイスティングが中心と思われるかもしれまんせんが、数ある日本酒の資格の中で、日本酒検定ではそのような点が問われるのではなく、日本酒の造り方はもちろん、歴史などの背景も細かく問われます。  例えば、大隅国風土記の「口噛みの酒(村中の男女が生米を噛んで容器に吐き出し醸した酒...

関節リウマチ治療中の方へ 体調を崩した時どうしていますか?

  • 2024.01.07

 関節リウマチ(RA)治療中に関節の痛みや腫れが強くなってきた場合、ほとんどの方がまずは治療先の医療機関に相談するでしょう。では、関節症状以外の症状が出た場合、あなたはどのような受診行動を取っていますか?  RA診療ではメトトレキサート(MTX)や生物学的製剤、JAK阻害薬などの「免疫抑制薬(免疫を抑える薬)」を使用することが多く、常に「感染症」の合併に留意しなければなりません。それは、感染症により時に生命が脅かされるような事態が生じることがあるためです。しかし「感染症」といっても、細菌...

今年最後のブログ

  • 2023.12.31

 このように書き進めると、私自身がこれから何を目指そうとしているのかが明確となる。自分にとって学会発表も大事なことではあるが、その評価尺度は決して広いものではない。日本酒でいうところの、新酒鑑評会で評価されるものが、吟醸香の高いものばかりであるように・・・  『田舎でも都会と同じレベルのリウマチ診療を提供する』  華やかでなくとも地道にそれを目指し、また今までのクリニックや病院にはない価値観を新たに生み出していくこと・・・それは決して一つの物差しで評価可能なものではなく、数字で表さ...

その3:スタッフ向けプレゼンテーション

  • 2023.12.31

 仕事が休みで考える時間が増えますと、投稿する回数も増えます。  前回からの続きです。患者さんがクリニックの建物に入って最初に接するのが受付スタッフであり、最後に接するのも受付スタッフであると書きましたが、さらに言えば、おもてなしは患者さんが当院の駐車場に入って来られた時点で始まり、車に乗って駐車場を出るまでを指します。  患者さんの中には、膝関節などの荷重関節に炎症が強いがために、歩行にどうしても時間がかかる方がおられます。そのような場合、受付スタッフが車までお迎えにあがり、診察...