折り紙という発想

  • 2024.05.20

 本日も、全身性エリテマトーデス(SLE)の講演を21時まで聴講しました。SLEにつきましては、先日もブログにあげましたが、いかに免疫抑制剤を使いこなしてグルココルチコイドの減量を進めるのかが大変重要な課題です。  ところで、2日前のブログにスタッフが折り紙を載せています。皆さん読まれましたか?  折り紙作品は、いつ頃から始まったのか私の記憶は定かではありませんが、すでに1年前の初夏にはカエルの作品が院内にあったような気がします。その後も季節毎の作品を、スタッフが診療の合間...

待合室の飾り棚

  • 2024.05.18

 5月から待合室の飾り棚が折り紙の藤棚に大変身!スタッフみんなで、4月からコツコツと作った大作です。通院されている患者さんに少しでも楽しんでいただけるよう、毎月、飾りを変えております。 先日、診察を終えられた患者さんより「藤の花の作り方を教えてほしいわ💕」とのことで、他の患者さんも一緒に、待合室が折り紙教室に。「早速、家で作ってみるわ」と嬉しそうにお帰りになりました。 毎月の折り紙飾りを楽しみにしてくださっている患者さんもおられ、私たちスタッフもご期待にお応えできるよう、ますま...

社会的使命

  • 2024.05.16

 現在当院に通院中の関節リウマチ(RA)患者さんは250名を超えています。借地契約上、当院はあと23年の命です。もちろん、契約延長すればその限りではありませんが・・・私がちょうど70歳になるそのタイミングまでに、当院通院中のRA患者さんが1000名になることを目標にしています。目標というよりも、社会的使命と言った方が正確かもしれません。1000名になって初めて、医師としての社会的使命を果たしましたと、墓前で亡き父や御先祖様に報告できるのではないかと思うのです。  何もそんなことまで思わな...

本日は、全身性エリテマトーデス(SLE)のWEB講演を視聴しました。

  • 2024.05.09

 本日は木曜日・・・外勤先での勤務を終え17時過ぎに帰宅後、19時から約2時間、全身性エリテマトーデス(SLE)のWEB講演を視聴しました。 b9dfa61b728ed5b43404bc7523dd9307ダウンロード  アニフロルマブ(サフネロー)は皮膚症状を有する例に良い適応ですし、またグルココルチコイド(GC)をできる限り減量し、そして最終的に中止を目指す上でも非常に良い選択肢になります。  現在当院に通院中のSLE患者さんのうち、GCがプレドニゾロン換算で3.5mg/...

休みの日に考えること

  • 2024.05.05

 皆さんGWはいかがお過ごしでしょうか?天気にも恵まれ遠出されている方も多いと思います。一方で、かくいう私は遠出というものが苦手です。  私は普段、月曜日~土曜日(木曜日は外勤)が診療で、日曜日が休みというリズムで生活しています。日曜日も学会や研究会に参加すると休みがなくなってしまうこともあります。元々出不精ということもありますが、休みの日には日々の診療で疲弊しきった心身を休めることに集中しなければならないので、遠出をしたいとい発想はほぼありません。遠出をするにもそれなりのエネルギーを必...

リウマチ医の「矛」と「盾」

  • 2024.04.28

 関節リウマチ(RA)患者さんが、診察の際に求めることとは何でしょうか?その中身は色々ですけれども、全ての患者さんに共通しかつ最も要求度の高いものは、「この痛みを何とかしてほしい」ということでしょう。  メトトレキサートを始めとした従来型合成抗リウマチ薬だけでなく、多くの生物学的製剤やJAK阻害薬が使用可能となった現在、腎障害・間質性肺疾患・非結核性抗酸菌症・悪性腫瘍などの合併症や経済的理由がなければ、これらの薬剤をうまく使いこなすことにより、「この痛みを何とかしてほしい」という患者さん...

第68回 日本リウマチ学会総会・学術集会

  • 2024.04.19

 本日はクリニックを休診にし、学会参加のため神戸まで行って参りました。7:30開始のモーニングセミナーではメトトレキサート皮下注(メトジェクト®)の講演を、その後はつい先日リウマチ学会員に配布された「関節リウマチ診療ガイドライン2024」の講演を、ランチョンセミナーでは関節リウマチ合併骨粗鬆症の講演を聴いてきました。  関節リウマチ診療ガイドラインは2020年から4年ぶりに改訂されました。現在関節リウマチに保険適応外であるリツキシマブは、今後本邦で承認される予定であることから新規...

4/6(土)名古屋の研究会に参加してきました。

  • 2024.04.08

 一昨日の4/6(土)外来診療終了後、名古屋まで研究会に参加してきました。今回の研究会は、関節リウマチ関連ではなく、ANCA関連血管炎がテーマでした。  開業してから、ANCA関連血管炎の患者さんを新規に診る機会はなくなりましたが、自らの知識をブラッシュアップするための貴重な会でした。  最近、滋賀県内で行われる研究会は激減しました。先日のブログで、開業後はあたかも離島で孤軍奮闘しているような感覚と述べましたが、県外の研究会に積極的に参加して新しい知識を得ないと本当においていかれて...

開業3年目を迎えました

  • 2024.04.01

 2022年4月1日に当院が開業して今日で2年が経ちます。当院に通院中の関節リウマチ患者さんの数は約250名となりましたが、自分の目指す域にはまだまだ程遠いと感じます。  それは、自分だけでなくスタッフ一同を含め、我々のできることがまだたくさんあると日々感じているからであり、またそれを多くの患者さんに届けたいという強い思いがあるからです。  小さな組織の場合、提供できるサービスの量に限りはありますが、そのチーム力次第で大きな組織に引けを取らないあるいはそれ以上に良質なサービスを提供...

リウマチだより(2024年4月号)

  • 2024.03.30

 2ヶ月に1回当院で作成・発行しているリウマチだよりです。今回も、200ヶ所を超える病院・クリニック・薬局さんへお届けしております。  今回は骨粗鬆症学会認定医として、骨粗鬆症診療にスポットを当て記事を掲載致しました。骨粗鬆症診療において、ビスホスホネート製剤は多くの患者さんに使用されておりますが、処方している医師もまた処方されている患者さんも、その使用中の留意点につき正しい知識を持っている方は少ないように感じます。薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)を是非知っておいてください。 a00...