ブログを始めてみて

  • 2022.08.17

 SNSというものと無縁であった私が、6/1のクリニックブログ開設以後、執筆活動にハマっている。  何が自分をそうさせているのか考えてみたが、私にとってブログの良い所は、読者が誰であるのか、また読者がどのように感じたのか全く分からないという「一方通行」な点である。別に読者の表面的な好意を求めているわけではないので、分かる人だけに分かってもらえればそれで良いのである。  私は、予め内容を決めてからブログを書いているわけではない。書きながら自分の頭の中にあることを整理しつつ、流れ・構成...

女心を鷲掴み💛💛💛

  • 2022.08.07

 我がクリニックの受付の制服は、紫紺と藍を混ぜ合わせたような色をしており、それを身に纏った女性の内面が自ずとその制服に表出される。我が高貴な女性たちの着こなしは実に見事であり、気品漂うとはまさにこのことである。  しかし、この上下の暗めのモノトーンは、クリニックの顔としての受付の制服としては、少し落ち着きすぎた、また何か物足りない印象を私の心に与え続けていた。キャビンアテンダントや新幹線の車内販売の女性との違いは何か?・・・それはアクセントの使い方である。  開業当初からこのアクセ...

洛星中学校・・・インプットの宝庫

  • 2022.08.05

 私は中高の六年間、洛星という学校に通った。その制服(夏服)は独特の灰色であり、たまに京都に出かけた時も一目でそれと分かる。伝統色で表すのなら、灰汁色(あくいろ)だろうか?現在、京都で中高一貫の男子校は洛星のみである。  堅田駅から湖西線で京都駅まで出て、地下鉄に乗り換え今出川駅で下車した後、市バス203系統に乗って北野白梅町で降りる、片道1時間半の行程である。  洛星という学校は、自由な校風であると同時に、中学1年生に対しても大人としての振る舞いを求める学校である。当時のゲェタン...

お金というもの(続編)

  • 2022.07.26

 美術館や博物館で良い物に触れることにより自らの心が充填される。このインプットが「遊び」という心の余裕を生み、人の心を豊かにするというアウトプットに繋がるのである。(2022.07.24:投稿)  お金は、このインプットとアウトプットを繋ぐ「触媒」である。触媒は、いくらそれを増やそうが、単体では価値のないものであり、そこに生まれるものは何もない。また、それを用いる対象を誤れば、価値のある新しいものは生まれない。  触媒の価値はその量で決まるものではない。触媒とは、それを用いる者の生...

お金というもの

  • 2022.07.24

 私は普段からよくスタッフに「やってみ!」と言っている。当院流に英訳すると、「You やっちゃいなよ!」である。面白いことをやってみる・・・これは仕事をする上で非常に大事なことだと思う。これは決して奇を衒ったものでも、単にSNS等で自己顕示欲を満たそうとするような低俗なものでもない。  正しいお金の使い方は人の心を豊かにする。院長という立場からすれば、スタッフや患者さんがそれに相当するだろう。クリニックの暖簾や風鈴は、診療をする上では正直なところ不要なものである。そのようなところになぜお...

「夢の国」からの文への申し添え

  • 2022.07.11

我がスタッフが、「夢の国」から、かのような文を出してくるとは・・まさにホームページの「スタッフへの想い」の『sense』そのものである。スタッフ全員が同じ方向を向いているということが、患者さんによく伝わる内容であると思う。このようなスタッフを持ったことを誇りに思う。 一方で、申し添えておかなければならないこと(あくまで補足という意味であり、かの文を踏みにじるものではない)もある。それは、患者さんは決してお客様ではないということである。医療というのは、我々からの一方通行で成り立つものではな...

ダレスバッグ・・・共に歩んで10年

  • 2022.07.07

このダレスバッグは、2012年7月7日に京都で購入した土屋鞄製造所のダレスバッグである。つまり、今日はこの鞄との10周年記念日なのである。 男、女に限らず、時計や車など、自らの所有物を自慢する者がいるが、私から言わせればそのような人間は実につまらない者であり、全く付き合う価値のない者である。そのような者は、得てして自分という人間で勝負できない、所有物でしか自らを誇示できない空虚な者たちだからである。 この鞄を持っていると、自然と背筋がピンと伸びる。歩き方を意識するようになる。周りに...

チームラボ:猪子寿之氏

  • 2022.07.04

昨日、栗東市での山本奈つき先生の講演座長を終えてからの帰宅後、何気なしにテレビをつけてみた。 チームラボの猪子寿之氏が取材を受けている番組だった。猪子氏を始めて知ったのは10年以上前のことである。その時の目つきといい、話している内容といい、何てぶっ飛んだ人間が世の中にいるもんだともの凄い衝撃を受けたのを今でもはっきりと覚えている。 昨日の番組で猪子氏が話している内容も、今の自分でさえ半分理解できるかどうかというものであったが、「他人に評価されなくとも、自分にとって意味があるから続け...

新聞広告から何を感じ取れるか?

  • 2022.06.28

これは昨年末のある新聞広告である。どれだけ自分自身に当てはまるだろうかと読んでみたが、そのほとんどがそのまま自分自身に当てはまるものあるいは納得させられるものであった。 己が開業を通じてやりたいことというのは、他の医師には理解できないものかもしれない。野望というよりも、成し遂げなければならないという社会的責務がマグマのように地の底から噴き出し、己を動かしているのである。つまりそれは自らの意志ではない。この極度に偏った囚われの精神によって、己は生かされているのである。父の弔いの戦という囚わ...

朝のルーティン

  • 2022.06.22

外来診療開始前、その日一日の予約一覧表を眺めながら、スタッフが患者さんにどのように関わってもらうのが良いのかを考え、そしてそれをスタッフに伝えるようにしている。特に病状の不安定な方や新規に治療を開始した方に対しては、重点的な関わりを持つよう意識している。 これは決してトップダウンではなく、「気づき」の機会を与えるための「方向づけ」である。そうすることにより、頭の中でぼんやりとしていたものが明確となり、自身のケアを再確認できるのではないかと思う。 総大将の仕事とはそのようなものではな...