山霧
- 2024.06.07
霧がかった山を登る。山の頂はおろか、10m先も見えない。自らが登っているのか、下りているのか、それすらも分からない。 見えないものを信じることは非常に難しいことである。確かにそこに「ある」と視認できてこそ、人は安心し、それに向かって進むことができる。 時にその霧が晴れ、山の頂が見える。その姿は遥か彼方にある。そしてまた霧の中を進む。再び霧が晴れ、山の頂が見える。その光景は、先程と全く変わらない。その時、自分の無力さに打ちひしがれ、愕然とする・・・ しかし、この心理状況...