あなたの主治医は「関節」しか診ない人ですか?

  • 2024.09.06

 関節リウマチ(RA)という疾患は、関節内の滑膜に炎症(関節内滑膜炎)をきたす疾患です。したがって、「関節」をしっかり診ることが重要です。心臓や肝臓は1つ、肺や腎臓は2つしかありませんが、「関節」は非常にたくさんあるわけですので、1ヶ所や2ヶ所だけ診ればよいというものではありません。日常診療では40以上もの関節を一つずつ触診し、適宜関節エコーをあてるという作業を限られた診察時間の中でスピーディーに行う必要があります。  最近のブログ記事には、「関節」を診ることの重要性について繰り返し述べ...

関節リウマチの状態はリウマトイド因子の値で判断してはいけません!!

  • 2024.09.03

 ほとんどの患者さんは、関節痛がないとRAの「状態が良い」、関節痛が強いとRAの「状態が悪い」と判断されます。しかし、実際のところは、関節痛がないからといって必ずしもRAの状態が良いとは限りませんし、関節痛が強いからといって必ずしもRAの状態が悪いとは限りません。  強い関節炎があっても関節痛がない、あるいはほとんどないといったことは、特に足趾(足の指)の付け根の関節(MTP関節)でしばしばそのような傾向が見られます。  また、関節痛が強くてもその原因が、変形性関節症やいわゆる更年...

「契約」

  • 2024.09.03

 作為の結果も不作為の結果も全て自らの責任である。それが経営者である。  私は中高6年間カトリックの学校で学んだ。週1回「宗教」の時間があった。新約聖書の教えには、「与えることによって与えられ、許すことによって許され・・・」このような言葉があったように記憶している。  学校の道徳の時間で学ぶことあるいは、宗教の時間で学ぶこととは反するが、経営をしていると、人を信じないということの大切さも学ぶ。  そこからフラットな判断基準が生まれる。人の評価は単純明快である。 ...

関節リウマチ診断の難しさ(その6)

  • 2024.09.01

 関節リウマチ(RA)診断の難しさについてこのように話を進めてきますと、RAと誤って診断されるケースにはある傾向が見えてきます。  「リウマトイド因子(RF)の値が高いので関節リウマチです」  もし、RAと診断されている方の中に、医師からこのような説明しか(RAと診断に至った根拠が他にない)受けていないのであれば、RAの診断そのものを疑ってください。  リウマチ領域に限らず、他の領域においても、一般に信じられていることが正しくないということがしばしばあります。一般的な意見や大...

関節リウマチ診断の難しさ(その5)

  • 2024.08.31

 「レントゲン撮りましたが、骨には異常ありません」  関節の痛みがあって医療機関を受診すると、しばしばこんなフレーズを医師から聞くことでしょう。  「痛み止めと湿布出しときますね。もし、痛みが強くなったらまた来てください。」  そんな締め括りの言葉を土産に、診察室を後にする患者さん・・・きっと、その医師からすれば決して特別な言葉ではなく、日常茶飯事なのでしょう。  「内科診断学」という言葉があるが、総合内科医が身に付けなければならないものの一つである。患者さんが訴える症...

「リンゲルマン効果」

  • 2024.08.27

 このタイトルにある「リンゲルマン効果」は、経営者がしばしば直面する大きな問題である。  詳細は各々の読者が調べていただければと思うが、組織の中で「リンゲルマン効果」が発生している状況においては、責任以上の成果を生み出そうとする意識は生まれない。そして、この大きな問題は当事者のそういった意識がなく生じるというところにあり、それを気付かせようにも多大なエネルギーを要するのである。  中間管理職がない組織においては、これを防止あるいは排除することは至難の業である。しかし、私が「孤独」に...

「覚悟」

  • 2024.08.24

 全ての苦しみは、将来の喜びのためにある。しかし、それは全員に当てはまるものではない。神様や仏様、ご先祖様はその人をみている。それは今を必死に生きた者だけに与えられるものである。受験勉強の合格もそして事業の成功も・・・・  横綱に降格がないように、そして立行司が短刀を差している(軍配差し違えの際の切腹する覚悟を意味する)ように、「覚悟」は人を強くする。  「覚悟」を持って仕事をしている人間がどれだけいるだろうか?その答えは、私が人付き合いをしない理由と一致する。  常に上を目...

人が気づかないもの

  • 2024.08.22

 「慣れ」とは怖いものである。私から言わせれば、それは「感覚が鈍る」ということと同義であるからである。「当たり前でない」ことを、「当たり前」だと思ってしまうからである。  私は開業する前は、お金をもらう立場にあった。毎月自らの口座に入金されることは当然のことであったし、それに対して格別何かを思うこともなかった。  しかし、経営者になってから、お金を振り込む立場に逆転した。この立場になってみて分かることは、自らの身を削って毎月一定額を保証し続けるということがいかに大変なことかというこ...

孤高の境地、ついに覚醒

  • 2024.08.21

 「孤独」と「孤高」の狭間(2024.06.27)と以前書いた。現在は確実に「孤高」にいる。自らの内面が以前と異なり確実に変わった、覚醒したと実感できる。決して一時的なものではない。高揚感でもない。しっかり根の張った大木のような力強さを内面から感じるのである。そして、それはマグマのように湧き上がってくるものである。別人になったかのような感覚である。  経営者としての覚悟が備わっている。クリニックに関して何かを決断する際には、その決断は誰のためのものであるのか?クリニックのためそして患者さ...

超硬水仕込み

  • 2024.08.18

 日本酒の成分の約80%は「水」です。水の違いによって、その味わいも大きく異なります。  カリウム・リン・マグネシウム・カルシウムなどのミネラルが豊富な水は「硬水」、それらが少ない水は「軟水」と呼ばれます。日本は国土が狭く、川が急峻で短く、そして降雨量が多いが故に、ミネラルを含有しにくく、よって全体的に軟水傾向です。硬水で有名な「灘の男酒」(対義語は、「伏見の女酒」)であっても、その硬度は約100 mg/Lです。  一方、この日本酒の仕込みに使用される水は硬度が約250 m...