朝のルーティン

  • 2022.06.22

外来診療開始前、その日一日の予約一覧表を眺めながら、スタッフが患者さんにどのように関わってもらうのが良いのかを考え、そしてそれをスタッフに伝えるようにしている。特に病状の不安定な方や新規に治療を開始した方に対しては、重点的な関わりを持つよう意識している。 これは決してトップダウンではなく、「気づき」の機会を与えるための「方向づけ」である。そうすることにより、頭の中でぼんやりとしていたものが明確となり、自身のケアを再確認できるのではないかと思う。 総大将の仕事とはそのようなものではな...

退かぬ!!媚びぬ省みぬ!!(聖帝サウザー)

  • 2022.06.20

これは日本酒ではなく芋焼酎である。私は普段焼酎を飲まないが、眺めるだけでも価値のある瓶である。一口飲むと、「退かぬ!!媚びぬ省みぬ!!」というサウザーの言葉が、我が食道を熱くしながら胃へ下降するのを感じる。そして、胃の中であたかも「南斗鳳凰拳」を放たれている感覚に陥る。 それに対し、ケンシロウではなく傍観者である私は、「リーダーは省みんとあかんやろ」と心の中で嘲笑するのである。そしてその刹那、南斗鳳凰拳は無と化すのである。(主) DSC_0061 ...

もしも、気になる事があったら…

  • 2022.06.20

症状に変化があったり、新しく治療が始まって不安な事など、「ちょっと電話して聞いてみようかな?いや、今度の診察まで我慢しよう。診察中に電話したら悪いし…」そんな事はありません!そんな時だからこそ、遠慮なくお電話ください!しっかりお話を伺って、その時に必要な対応をさせていただきます。 反対に、患者さんのその後の経過を確認させていただきたい場合があります。そこで、そのような時には、こちらから患者さんに直接電話をして、確認させていただく取り組みを始めました。突然にお電話する事があるかもしれません...

ひだほまれ

  • 2022.06.19

岐阜市民病院の総合診療・リウマチ膠原病センター長の藤岡圭先生から開院祝いとしていただきました。藤岡先生は大学の三年後輩になります。「ひかりミーティング」という若手のリウマチ医が集いディスカッションをする会があるのですが、それぞれいじり役(私)・いじられ役(藤岡先生)を演じています。 下呂市にある天領酒造さんのお酒で、「ひだほまれ」という岐阜を代表する酒造好適米を使ったお酒です。一升瓶を六本いただいたのですが、今日でついに残り一本となってしまいました。 地域のリウマチ診療を担っていく...

白衣・・・権威の象徴

  • 2022.06.18

「この隧道の中の汽車と、この田舎者の小娘と、そうして又この平凡な記事に埋っている夕刊と、―――これが象徴でなくて何であろう。不可解な、下等な、退屈な人生の象徴でなくて何であろう」(蜜柑:芥川龍之介) 「医師が白衣を着る」―――医師になってから、というよりも医学生の頃から、あまりに当然すぎて疑う余地もなかったことである。しかし、開業してから「なぜ医師は白衣を着るのか?」という疑問が頭を擡げるようになった。自分にとっての答えを探してみたが、適当なものは見つからなかった。結論は、医師に...

我は闘鶏・・未だ木鶏足りえず

  • 2022.06.18

診察中のわが心に沸き上がるあるいは忍び寄る感情の多くは「怒」である。それをコントロールするためには多くのエネルギーを必要とするが、「凪」は決して訪れない。負の感情は判断を鈍らせ、自らの周囲にも好からぬ影響を及ぼす。そのような自分に失望し愕然とする。大横綱である双葉山が目指した木鶏の境地とはいかなるものか。それは未だ私には見えない。(主) ...

7/14講演会(医療従事者向け)

  • 2022.06.14

今回のテーマは、メトトレキサート関連リンパ増殖性疾患(MTX-LPD)です。MTX-LPDでは節外性病変が約半数を占め、リンパ節腫脹以外に肺・口腔内・皮膚・中枢神経などに多彩な病変をきたします。 MTXを使用中に、関節リウマチの病勢が落ち着いているにも関わらず炎症反応上昇を認める場合には、MTX-LPDも鑑別の一つに挙げる必要があります。 リウマチ診療における重要なリスクマネジメントの一つです。しっかりと勉強したいと思います。(主) f63e4d07fb7342ace0e6b...

伍人の嫁

  • 2022.06.13

当クリニックには5人のスタッフがいる。開院してから2ヶ月半が経過するが、常に高い当事者意識を持って仕事をしてくれている。決して他人事のように物事を曖昧に済まそうとすることはなく、自らの頭で熟考し、患者さんのためにより良いことだと自ら判断したことは、自然と実行に移してくれている。これらは私へ事後報告されることも多いが、決して私の批判の的となるケースはなく、建設的で称賛・感嘆に値するものばかりである。指示待ちのスタッフなど誰一人としていない。職種を超えて患者さんのために自分ができることは何かという...

我が相棒・・・Aplio 300

  • 2022.06.11

本日は第2土曜日のためクリニックは休診日です。昨日の疲労が残る中、講演会のスライド作成に追われております。スライドを作成しながら思ったこと・・・それは購入した関節エコーの機器「Aplio 300」の画質が素晴らしいということ。 振り返れば昨年末、半導体入手困難の煽りを受けて、開院日の4/1に関節エコーの納入が間に合わないという危機がありました。実に困難な状況の中、Canonさんが各方面に奔走し調整してくださった結果、開院日に無事間に合うことができたのです。誠に感謝しかありません。 ...

「滋賀夕刊」に掲載されました。

  • 2022.06.10

滋賀夕刊に掲載された本日は、朝からたくさんのお問い合わせをいただきました。たまたま今日はスタッフの休みが重なり、普段の半分の人数で てんやわんやになりましたが、地域の皆さまに少しでも“リウマチ”を啓発できたかなと嬉しく思っております。(ペンネーム 泪) ...