加減乗除

  • 2025.02.14

 本日は経営の話をしましょう。経営とは「加減乗除」である。微分・積分は不要であり、算数を理解し、分析力を兼ね備えていれば、問題点を明確に抽出することができる。 「売上」=「変動費」+「固定費」+「医業利益」 「限界利益」=「売上」−「変動費」=「固定費」+「医業利益」 限界利益率(限界利益の売上に対する割合)が X % であったとする。 仮に100万円/月の医業利益を出すために必要な売上/月は、(100万円+固定費)÷ X × 100 である。 つまり、限界利益率...

初の除雪依頼

  • 2025.02.11

 久しぶりの投稿です。年が明けてから1ヶ月半近くになりますが、体調が万全だったのは約1週間のみ・・・自他ともに認める大の薬嫌いの私も、47歳(あと5週間余りで48歳)になると自然治癒力だけに頼るのは限界に近付いているようです。感染症の極期が10日以上も続くと体力の消耗が激しいですね。  さて、今季「最長・最強寒波」がやっと過ぎ去りました。予想よりも雪の量は少なく(同じ長浜市でも余呉とは別世界です)助かりましたが、今季は開業して初めて除雪を業者に委託しました。雪を捨てる場所がないので、駐車...

立春朝搾り 令和7年

  • 2025.02.03

 本日は二十四節気の「立春」です。”立春朝搾り”(2024.02.04)でも書きましたが、昨年に引き続き今年も立春朝搾りをいただきました。今年立春朝搾りを行ったのは35都道府県41蔵元で、滋賀県ではやはり「藤居本家」さんだけです。  「直汲み」について「新聞紙に包装された日本酒(2025.01.26)」で書きましたが、立春朝搾りは「究極の直汲み」です。それは、本来醪の状態をみて搾る(上槽)日を決めるのですが、立春朝搾りは上槽の日が決まってしまっているわけですので、それに合わせて酒...

昨日は彦根医師会で講演致しました。

  • 2025.02.02

 昨年10/24に湖北医師会で「関節リウマチ診療のピットフォール」と題して講演させていただきましたが、昨日診療終了後に彦根医師会で同じ内容の講演を1時間させていただきました。  今まで私が経験した症例を中心にお伝えすることが、リアリティがあり先生方により響くものと考え、論文引用は全くなしでした。  関節リウマチ(RA)とは異なりますが、一般内科でもよく遭遇するリウマチ性多発筋痛症(PMR)はその疾患に特異度の高い症状や検査値異常が存在しないため、誤診される可能性の高い疾患です。他院...

「関節リウマチもどき」の痛風

  • 2025.01.30

 痛風という言葉を聞いたことのない人はまずいないでしょう。尿酸の値が高い状態が持続すると、尿酸ナトリウム結晶が関節内に沈着し、痛風発作と言われる関節炎発作を誘発します。典型的な罹患部位は母趾MTP関節(足の親指の付け根)であり、発赤を伴う腫脹・激痛が生じます。  「痛風の診断なんて簡単」と思われがちですが、実は結構難しいのです。足関節やアキレス腱などにも炎症をきたすことがありますし、関節炎発作を繰り返しているうちに、手指・手・肘・肩関節などにも関節炎が生じ、かつ持続性となり、レントゲンで...

メトトレキサート(MTX)による吐き気にどう対応するか?

  • 2025.01.29

 メトトレキサート(MTX)は関節リウマチ(RA)診療において中心的役割を担う薬剤であり、RAと診断されればまずMTXの使用を検討します。  しかし、MTXには種々の副作用があり、その中の一つに内服後の嘔気(おうき:吐き気)があります。例えば、MTXを毎週日曜日に内服している場合、日曜日の夕方から月曜日にかけて嘔気が出ることが多く、男性よりも女性の方が発現しやすい傾向にあります。  MTXによる嘔気が軽度であれば問題ありませんが、それが高度で日常生活に支障が出ることもあります。では...

新聞紙に包装された日本酒

  • 2025.01.26

 突然ですが質問です。下の写真の日本酒が新聞紙に包装されている理由はなんでしょうか?  この日本酒は、4日前の1/22の朝に搾られた(上槽された)ものです。上槽後の「滓引き」「濾過」「火入れ」「割水」などの工程がなく、上槽と同時に瓶詰めされており「直汲み」と言われます。蔵元以外で購入できることはほとんどなく、日本酒愛好家からすると垂涎ものですね。  一方で劣化が早いため、光や温度など品質管理は厳重に、そして早めに飲むことが大事です。新聞紙に包装されているのは遮光を徹底するた...

螺旋階段

  • 2025.01.25

 人は螺旋階段を登るように成長するとよく言われます。人だけでなく組織も同じでしょう。  スタート時点で一緒にいた人が、数年後には自分から離れているということがあります。それは、その人が何らかの理由で階段を登りたくなかったあるいは登れなかったからです。  トップの階段を登るスピードに付いていけなかったということですね。階段を登るスピードが速すぎると、気が付けば周りに誰も人がいないということも起こり得ます。しかし、階段を登れば登るほど、そのレベルの高みに相応しい人と巡り合うものなのです...

本日は東京で日本酒の試験でした。

  • 2025.01.20

 ワイン、スピリッツ、日本酒に関わる国際的な教育機関である WSET (Wine & Spirit Education Trust) の SAKE Level 1(Levelは3段階で、Level2 と Level3 は英語での講義・試験)の試験です。  今月は特別に第4月曜日の代わりに第3月曜日を休診日とし、米原から始発の新幹線に乗り、片道3時間半、東京の南青山まで試験を受けに行きました。  受講者は11名で、そのうち女性が7名。長浜のような田舎と違い、東京では日本酒に携わる女性...

私がスタッフに求める能力

  • 2025.01.19

 前回のブログでは、当院スタッフの「飛車」と「角」の話をしました。本日はその続きをしましょう。  私がスタッフに求める能力には大きく2つあります。1つ目は、「私の指示・命令を速やかに実行し、その結果を建設的に私へレスポンス、フィードバックすること」です。  「指示出し」・・・過去の自分に対する批評(2024.10.09)でも書きましたが、トップにおいて大事なことは、自らの指示・命令をいかに速く修正し正しい意思決定に持っていくかということです。多くの場合、最初の指示・命令が正しいとい...