人の心を満たしてくれるもの

  • 2024.11.04

 経営者は日々決断の連続です。自らの指示が正しいのかどうかは、それが実行されないと判断できません。また、私が指示した内容をスタッフが実行しても、それが正しく私にフィードバックされなければ、私自身の指示が正しいのかどうか判断ができません。  私とスタッフとのこの「キャッチボール」が正確かつスピーディーに行われることにより、私はこまめに自らの判断を修正し、より正しい判断に近づけることができるのです。この関係性を相互が十分に理解すること、それがクリニックの発展に必要不可欠であると私は考えていま...

「患者さんの幸せのために」: 「目標」

  • 2024.11.03

 本日は昨日土曜日の朝礼の内容をお話します。  皆さん「Treat to Target(T2T)」という言葉を良くご存じだと思います。これは、診療において目標を明確にして戦略的に治療を展開するという概念を指します。糖尿病治療において目標HbA1c(ヘモグロビンA1c)があるように、また高血圧治療において目標降圧値があるように、関節リウマチ(RA)の領域においても、寛解(少なくとも低疾患活動性)を目指すことが重要です。  治療目標を設定せずに何となく治療をした場合と、寛解を意識しかつ...

「患者さんの幸せのために」スタッフがやってくれたこと

  • 2024.11.02

 昨日は、「患者さんの幸せのために」と題して朝礼の内容を書きましたが、もう少し話した内容がありますので、本日14時前にそれを付け足して更新しました。昨日あるいは本日午前中に、昨日のブログをご覧になった方は、改めて追加内容を確認くださいませ。  さて、本日のタイトルの内容ですが、写真を並べます。 受付下にいる、落ち葉の上の「トトロ」と「まっくろくろすけ」です。 受付前の椅子に座ると正面に見えます。 当院正面玄関入ってすぐの風除室にいるメダカさんたちです。 ...

「患者さんの幸せのために」

  • 2024.11.01

 前回の投稿から少し間が空きました。今回は、本日の当院の朝礼のテーマである「患者さんの幸せのために」について私の考えを述べてみましょう。  クリニックは医療機関である以上、私を含めスタッフ全員が「患者さんの幸せのために」ということを第一義に考えなければいけません。「スタッフにとって居心地の良い環境」と「患者さんにとって幸せな環境」は、表面的に一部重なる部分があるものの、全く異質のものです。  例えば、業務中の「私語」です。「私語」はスタッフにとっては居心地の良いものかもしれません。...

チャンスを掴み取るために

  • 2024.10.27

 本日は「チャンス」について私なりの考えを述べてみたい。チャンス(機会)は、教育機会のようにもちろんすべての人に平等に与えられるべきものはある。  しかし、日々の生活において、チャンスは決して平等には訪れない。カウンター席で日本酒を飲んでいても、「運がなくてさぁ~」と遠くの席からこのような会話が聞こえてくるのは日常茶飯事である。私はその度に、心の中でチャンスというものについて持論を展開するのである。  世の中、チャンスなどというものは、そうそうゴロゴロしているものではない。したがっ...

湖北医師会学術講演会

  • 2024.10.24

 本日は木曜日ですので、近江八幡での外勤でしたが、勤務を早く切り上げて、湖北医師会で講演を致しました。  関節リウマチ(RA)が専門でない開業医の先生方への講演ですので、マニアックな話は一切せず日常診療で陥りやすい「ピットフォール」を中心にお話させていただきました。  RA診断の難しさ、CRPだけでRAの活動性を判断してはいけないこと、もはやグルココルチコイド(ステロイド)や痛み止め(NSAIDs)を漫然と投与する時代ではないこと、関節エコーの有用性などについて1時...

㊗ 日本ソムリエ協会 SAKE DIPLOMA 合格!!

  • 2024.10.23

 本日、日本ソムリエ協会 SAKE DIPLOMA二次試験(テイスティング & 論述試験)の合否発表があり、無事に「合格」致しました。  「正しい努力」は絶対にウソをつきません。経営者にとって「達成せず」は「努力が足らない」か「努力の仕方が間違っているか」のどちらかです。何としてでも成し遂げるんだという気持ちと頭の使い方で自分の人生が変わると常に思っています。多くの人には理解されませんが・・・  ところで、「承認欲求(2024.10.14)」でも書いた通り、「目標」は達成した時点で...

「出されたから飲んでいただけです」

  • 2024.10.22

 久しぶりに関節リウマチ(RA)に関するお話をしましょう。  突然ですが、このブログを読んでくださっているRA患者さんの皆さん、内服している薬の名前とその目的をはっきり言うことができますか?おそらく、ほとんどの方が正確に答えられないでしょう。  RA患者さんでは、処方される薬剤の数が比較的多くなる傾向があります。アンカードラッグであるメトトレキサート(MTX)を中心に、イグラチモドなどのその他の従来型合成抗リウマチ薬や生物学的製剤・JAK阻害薬を併用するだけでなく、時に痛み止め(N...

人の心に潜む「偏見」

  • 2024.10.20

 昨日のブログでは「特定名称酒」の話題を出しました。8種の名称は、普段日本酒を飲む方ならもちろん、飲まない方も一度は聞いたことのあるものでしょう。  これらは、「醸造アルコール添加のないもの」つまり「純米系(純米大吟醸・純米吟醸・特別純米・純米)」と「醸造アルコール添加のあるもの」いわゆる「アル添(大吟醸・吟醸・特別本醸造・本醸造)」の大きく2系統に分かれます。  日本酒に対するよくある誤解の一つに、「アル添は体に良くない、品質が良くない」というものがあります。「アル添」の目的は、...

隠された心

  • 2024.10.19

 「第26回 日本骨粗鬆症学会」(2024.10.13)に登場する「農口尚彦研究所」のお酒(本醸造と酒粕焼酎)が届きました。  「特定名称酒」には、「大吟醸」「吟醸」「特別本醸造」「本醸造」「純米大吟醸」「純米吟醸」「特別純米」「純米」の8種類があります。  さて、この写真のお酒は「本醸造」になります。このラベルを試験問題と見立てて、白紙の解答用紙を埋めていきましょう。  まず、本醸造の無濾過生原酒(濾過せず、火入れを一度もせず、割水もしていない)ってすごく珍...