アクテムラ・ケブザラ使用中の方、主治医の先生から注意事項の説明を受けていますか?

  • 2023.08.21

 2023.06.18のブログで、『アクテムラ・ケブザラ投与中、どのようにして関節リウマチを評価するのか?』と題してお話を致しました。今回は、その副作用の面に注目してみようと思います。  アクテムラとケブザラは、ともにIL-6阻害薬に分類される生物学的製剤です。IL-6は色々な細胞から分泌され、また色々な細胞に作用するのですが、肝臓に働きかけて肝細胞でのCRP(炎症反応のマーカーの一つです)産生を促します。また、熱の産生にも関わります。  アクテムラ・ケブザラを投与すると、IL-6...

本日のリウマチ相談会に参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。

  • 2023.08.19

 本日の診療終了後、当院でリウマチ相談会を行いました。今年の4/2に次いで2回目の開催です。  すでに関節リウマチと診断されている方だけでなく、手指のこわばりが続くため参加してくださった方もおられました。  参加してくださった方から、「このような会を企画していただきありがとうございます」という声もいただきました。リウマチ専門クリニックとして地域の方々に少しでもお役に立てればという我々の想いが、参加してくださった皆様に実際に届いたという事実が、私だけでなくスタッフ一同を笑顔にする大き...

明日14~15時、当院でリウマチ無料相談会です。

  • 2023.08.18

 8/11のブログでも書きましたが、明日14~15時に当院でリウマチ無料相談会を行います。事前予約は不要です。  他のクリニックや病院に通院中の関節リウマチ患者さんで、普段なかなか医師に聞きたくても聞けないことや相談事がございましたら、是非気軽にご参加ください。  私を含め当院のスタッフが、地域の患者さんにできることはまだまだたくさんあると思っています。少しでも皆様のお手伝いができれば幸いです。  もちろん、関節リウマチと診断されていない方でも、手のこわばりなどでお悩みの方は...

❤️エクエルプチ(クリニック限定)&ソイチェック販売のお知らせ❤️

  • 2023.08.12

当院ではエクエルプチを販売しております。従来品のエクエルは1日4粒ですが、エクエルプチは1日2粒、しかも粒のサイズが小さくなって、エクオール含有量はそのまま(10mg/2粒)。飲みやすく続けやすくなったエクエルプチは、1袋60粒入り(1日2粒目安•30日分)。クリニック限定販売なので安心です。 購入のみでご来院いただくことも可能です。 エクオールを作れるか作れないかがわかる検査キット「ソイチェック」も販売しております。 ⭐️お気軽にお問い合わせくだ...

8/19(土)14時~15時、当院でリウマチ無料相談会を行います。予約不要です。

  • 2023.08.11

 当院のインスタグラムにもすでに掲載しておりますが、8/19(土)14時~15時に当院でリウマチ無料相談会(予約不要)を行います。  現在他院に関節リウマチ(RA)で通院中の方や、RAと診断を受けているわけではないけれども、手の指のこわばりや関節の痛みが続いている方が主な対象です。  他院にRAで通院中の方でこのブログを読んでくださっている方に伺いますが、どれだけ今の診療に満足されているでしょうか?「全然関節を触診してくれない」「関節の痛みがなかなか取れないのに、リウマチの状態はい...

リウマチクリニックの良さ

  • 2023.08.06

 同じようなタイトルで今までもブログを書いていますが、自分自身でも最近このことをよく感じるので改めて書いてみようと思います。  私のクリニックは木曜日が定期休診日ですが、決して私は休みではなく、木曜日は外勤先の病院でリウマチ外来を担当しています。同じように関節リウマチ患者さんを診ているわけですが、自分のクリニックでの診療と外勤先の病院での診療とでは質が異なります。  まず、病院では自分の外来に看護師や診療補助者が全く付いていないということです。患者さんの診察室への呼び入れから診察そ...

リーダーとしての素養

  • 2023.08.02

 医師になる者の多くは中学受験を経験する。東京などでは小学受験を経験している者も多いだろう。かくいう私も、中学受験を経験し中高一貫校に通った後、大学受験をして医学部に入ったわけである。  受験というのはいかに他人よりも高得点を取るかという個人競技であり、点数だけの一つの物差で「優劣」が決まってしまうものである。何が言いたいかというと、このような人間がクリニックを経営しリーダーとなった時に、果たしてリーダーとして適した素養を持ち合わしているのかということである。  私は中学時代に、孔...

当院の関節リウマチ診療の実情

  • 2023.07.26

 当院に現在通院中の関節リウマチ患者さんは、約240名です。抗CCP抗体陽性の方は160名を超えますが、そのうち140名の方のデータがまとまりました。  疾患活動性は、寛解・低疾患活動性・中疾患活動性・高疾患活動性の4つに分けることができますが、CDAI(シーダイ)およびSDAI(エスダイ)という指標でみてみると、寛解が60%、低疾患活動性が35%と、寛解と低疾患活動性を合わせて95%という結果でした。グルココルチコイド(ステロイド)の使用率は2.9%と極めて低く、メトトレキサート(MT...

熱中症とメトトレキサート

  • 2023.07.25

 近畿も梅雨明けしてから暑い日が続きます。西日がクリニックに差し込むため、午後の診察室の温度が上がります。この先しばらくは冷房が欠かせない日々ですね。  さて、タイトルの「熱中症とメトトレキサート(MTX)」ですが、皆さん関連は分かりますでしょうか?MTX内服中の患者さんは、この夏場が最もその副作用に注意が必要なのですよ。  MTXは尿をつくる臓器である腎臓から排泄されますが、夏場は汗をかきますので脱水になりやすく、腎臓の機能は低下します。その結果、MTXの腎臓からの排泄が低下し、...

7/27講演会(医療従事者向け)

  • 2023.07.20

 木曜日は近江八幡での外勤ですので、近江八幡勤務後在来線で米原まで出た後、特急『しらさぎ』に乗って福井に向かいます。スケジュールはタイトですが、久しぶりの県外での対面式講演であり楽しみにしています。  さて、講演内容ですが、昨年11月の『メトジェクト皮下注』の発売開始に伴い、メトトレキサート(MTX)の使い方について改めて考え直そうというものです。RAと診断されれば、禁忌事項や年齢・腎機能・肺合併症等を考慮して最初に投与を検討する薬剤がMTXであるため、生物学的製剤やJAK阻害薬も重要で...